NMOJには学生ボランティアも活動に参加してくださっています。
今回は、そのお一人で、学生ボランティア1期でもある
自由学園 最高学部(大学部)3年 加納千颯さんの活動報告です。
2024年10月26日(土)に自由学園学部生ピッチ大会2024にて 「共に備える未来へ」と題し、自由学園卒業生の皆さんに向けて患者会の活動報告と防災訓練のことについて報告とプレゼンを行ってきました。
まず患者会のこと、私自身がなぜ活動したいと思ったかを報告し会のことについて理解を深めていただきました。その後、2024年1月に発生した能登半島地震から防災について意識を向けたこと、会での防災訓練や日頃から考えておくべきこと、それらを周りの人と共有したいことについて話しました。そして会社等をお借りして疾患への認知向上のための勉強会や防災訓練の開催、会社での防災について担当者とお話しさせていただき知見を深めたいという内容をプレゼンさせていただきました。
卒業生の方々との意見交換では、防災というのは患者会でなくても考えていかなくてはならない課題であるということを踏まえた上で会社ではなく行政や区役所等、実際に災害が起こったときに避難するべき場所を運営する自治体へ相談をしてみるのはどうか、というご意見をいただきました。また、車椅子や杖などを使っている方のお家を他者が認識するのは難しいのではないか、というご意見から、疾患である、という情報を含めた自分自身の繊細な気持ちを災害時や普段の生活でどこまで共有することができるのか、といった話も出ました。
今回、時に大人として自分の意見や判断を求められることを理解した上でまずは何もできなくても「知る」ということが大事なのではないか、と今回のピッチ大会を通して感じました。卒業生の方々はご自身の知見や意見を出し惜しみすることなくぶつけてくださり、私自身も意見交換を通して「行政・区役所」という新たな視点を得ることができました。
お世話になった皆さま、ありがとうございました。