• 視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)とは

    NMOSDの症状

    女性に発症することが多く、30代後半から40代にかけて発症する時期のピークがありますが、比較的幅広い年代で発症がみられます。

    主な症状としては、視神経の炎症による目の見えにくさ、脊髄の炎症による手足の動かしにくさ、感覚障害、排尿・排便のしにくさ、の他、脳の深い部分にある脳幹と呼ばれる部位で炎症が起こった際には、嘔吐やしゃっくりが出ることもあります。

    感覚障害とは、触った感じがいつもと違う、シャワーの温度が分からない、びりびりとした痛みや電気が走ったような痛みなどがあります。

    視神経に炎症が起こった場合には、目の見えにくさに加えて、目の奥の鈍痛や目を動かすと生じる痛みを伴うことも多く、また、両方の目に症状が出る場合もあります。

    視神経脊髄炎では、上記のような症状が急に生じ、炎症の程度が強いために症状が重いことが多く、症状が残りやすいことも知られています。また、このような炎症が間隔をあけてまた生じることがあり、これを再発と呼びます。

    再発は前の炎症のエピソードと連なって生じることも多いですが、その一方で、比較的高齢になっても生じることがあります。

    監修

    九州大学大学院医学研究院神経内科学 教授
    磯部 紀子 先生

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